デートの準備は万全に

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注:主人公に感情移入が出来ればGOOD😆🎵↓ 今日は特別な日🎵 なんたってずっと憧れていた彼女とのデート 僕は今日この日のためにずっと計画を練ってきた 彼女に喜んで貰うために 彼女のステキな笑顔が見たいから おめかしもバッチリ 彼女の隣に居ても見劣りしないようにビシッと決めて プレゼントもバッチリ 彼女が好きな物はリサーチ済みさ おっと、 そろそろ時間だ 約束の時間の1時間前には、待ち合わせの場所に到着しなきゃ 彼女の「ごめん、待ったぁ。」と言ってくれる場面を想像しながら 僕はルンルン気分で外へ出る… しかし、 そこに待ち受けていたのは近所でも有名な猛犬 通称タロー 彼は人間を恐れず、誰かれ構わず戯れつく習性がある 普段ならいざ知らず、今この犬に襲われたら僕の一張羅が大変なことになってしまう なんとかそんな事態だけは避けなければ… 距離は3メートル タローの性質上逃げればきっと追いかけてくる そして僕の足では到底逃げ切れない… どうする? しかし 神様は考える時間すら僕には与えてはくださらなかった タローは全力で尻尾を振りながら 気が付けば1メートルにも満たない距離にまで追い詰められていた こうなったら仕方ない、 時間はまだあるのだから ここは焦らず冷静になって対処しよう 僕は自分からタローに近づくと タローが喜ぶ場所を念入りに撫でてあげた そう、 「被害は最小限に!」 手だけなら途中で公園のトイレに寄って洗えばいい こうして撫であげれば飛び付いてはこないだろう… 我ながら最良の選択をしたと思う タローを撫でてあげていると、だんだんと大人しくなっていった よし、今だ! 僕はタローを置いて全力で走り出した 振り替えるとタローはまだ気持ちよさそうにその場に寝そべってる これで危機は回避された そう思い気を緩めた瞬間が最も危険なのだと 僕はまだ気付いていなかった… 雨の後に残る水溜まり 普通に歩いていれば必ず避けられるその存在に 僕は見事にハマってしまったのだ… 飛び散る水溜まり 降り注ぐ泥水 中途半端な水玉模様になる僕の一張羅… アハハハハハ この瞬間、すべてが終わった気がした… … いや、まだだぁ~‼
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