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まぁ…当然の如く入学式は予定通り進まなかったが。 本人はそれが自分のせいなんて微塵にも思わず… 『皆どうしたんだろうね』 と、不思議そうに俺を見上げている。 凛は外部生だった。 それを理由に、俺は凛の傍にいたんだ。 だってこんな天使で綺麗な奴、 狼の群ん中に放り込まれた羊じゃないか…… コイツは汚してはいけない。 仲良くなって知ったこと。 人見知りで他の人とあまり喋らない、笑わない。 今は、生徒会役員の前では普通に話しているけど… ほんわかしてて… 癒し?みたいな。 それは彼奴等も同じようで… この学園の生徒会は、人気ランキング上位がするらしく…かなり面倒くさい。 まぁ、そいつらの身を護る為と、人気があるから生徒達も従うとか… 俺は1位で生徒会長に、 凛は2位で副会長に選ばれたんだ… 正直、 かなり嬉しかったけどな。 ,
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