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―――――……
――――…
押し黙ったままの劉雅に、未だぱちくりと状況がわかってない凛が…
呑気にまだ眠いなあ…なんて考えているとは、
気づかないだろう。
凛は、流石にこの距離で上にいられるのも困ると思ったようで…
「……劉雅?」
優しく問いかけると、劉雅の意志の強い青い瞳に少し悲しみが宿っているのに気づいた。
「劉雅?…どうしたの?」
「……首のキスマークは…誰がつけたんだ?
昨夜は誰かと一緒だったのか?」
「…………ぇ?」
キスマーク?
昨夜?
………………。
――…あ!
思い出したのか、思わず劉雅から瞳を反らして、口元に手を添えてしまった。
薄茶色の瞳を恥ずかしさに潤み、さ迷わせ…
あ、照れた顔可愛い…って
――――おいおい!ちょっと待て!
そのちょっと困ったような照れはなんだ!触れたらいけない話題だったのか!
まさか…
「…そういう彼氏が…いるのか?」
「………え?」
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