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【学校*図書室】 - 璃優、哀しそうな笑みを 浮かべる - 詩遠 「…どうした、そんな顔して」 璃優 「また…同じ道を辿るのかなって…。あはは、本当に馬鹿よね…」 (意味深に) 詩遠 「同じ、道?その本の結末のこと?」 璃優 「……詩遠は知らなくても良いの。この本は私だけの秘密だもん」 詩遠 「璃優…、お前今日は何か 様子が変じゃないかっ? その本への執着といい 謎めいた言葉といい…」 璃優 「あ…ごめんなさい。 でも本当に詩遠は気にしなくて 良いから…」 璃優M 「今貴方をArkへ触れさせる わけにはいかないもの。 そう、あの子に勝つまでは」 詩遠 「そう…。璃優がそう言うなら 深入りはしないけど」 璃優 「ありがとう。 …あ、詩遠。少し仮眠とって いいかな?今1限だから… 3限前に起こして!」 詩遠 「はぁ……今度は仮眠か。 わかったよ、それまであっちで 自習してる。」 (呆れながらも優しく) 璃優 「ごめんねーっ」 璃優M 「さてと…。そろそろ 最終場面ってところね。 このシナリオは私が握ってるっていうのに、ほんと愚かな子…。 また同じ罪を繰り返そうとする なんて、私の思い通り過ぎて 笑っちゃうわね。 さぁ、今からそっちへ行くから… 待ってなさいよ、音亜……」
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