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ミント
「…っ……動いた…」
ティンク
「え…?何が?」
ミント
「とても邪悪な、気が…。
少しずつ近づいてきてるの…」
ティンク
「災いの種に、何か関係あるのかな?」
ミント
「きっとそう。
…その邪悪な気配の正体は、
あの子が向こうの世界で
親しかった子。」
ティンク
「…それは、ミントの予知?」
ミント
「そうだけど…絶対に外れたり
なんかしない確かな事実とも
言えるわ。
これは『二人』の宿命(サダメ)…そしてここは『二人』が
生み出した幻想世界なのよ」
ティンク
「その二人が…協力して
この世界を作ったって…?
そんな馬鹿な…っ」
ミント
「協力なんかしてないわ。
片方は生まれる前からの
想い人と幸せになる為に。
片方は利用する為に。
お互い違う目的で
この世界が必要だった……」
ティンク
「じゃあ僕達は、作られた世界の上で生きるただの人形…って事?
彼女が自分の幸せの為に
作った舞台みたいなものか…」
ミント
「ふふ、でもどうやら
物語の主導権を握るのは
彼女ではなさそうよ。
彼女はまだ踊らされている事に
気付いていない…。」
ティンク
「え…?それじゃあ一体誰が…」
ミント
「知りたがりなのね、お兄様。
でもミントが解るのはここまでよ。きっとすぐに明らかに
なるでしょうけど…。」
「そんなことよりお兄様ぁ、
もうすぐミント達消えちゃうかもしれないのよ…?」
(コロッと素に戻り、寂しそうに)
ティンク
「…そっか。でも大丈夫っ。
ミントのことは僕が守るよ」
(少し残念そうにしながらも
安心させるように優しく)
ミント
「ありがとう…お兄様…」
ティンク
「僕達もきっと来世で結ばれよう。…愛してるよ」
ミントM
「もう覆せない。これから
起こる事は全て、ずっとずっと
前から決まっていたこと。
…そう、これは運命なの。
どう抗うつもり?ミアリー…」
ミント
「ミントもお兄様のこと、
大好きよ。」
(素で可愛らしく)
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