■ Ⅵ ■

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ミント 「…やっぱり、来たんだね。」 ティンク 「あ…貴女は…」 璃優 「初めまして♪ …それとも、久しぶりと 言った方が良いかしら?」 ミント 「驚いた…まるでミアリーみたいね。外見も中身も、この世界で 生きてる貴女の面影がないわ」 (動揺というよりは、 鼻で笑うように) 璃優 「……。 ミントちゃんのその能力は、 ずっと健在なんだ? ほとんどお見通しって感じで 怖くなっちゃったよー」 (ミントの言葉には触れず 笑顔を作って) ミント 「…貴女の執着心の方が よっぽど怖いわ」 璃優 「ふふっ、そう言われちゃうと 何も言えないわね。 あ、そうそう。 先に此処へ来たのは 貴方達に謝りたくて。 ……ミントちゃん、ティンクくん…巻き込んじゃってごめんね」 ティンク 「僕達は別に…。 ただ登場して、 見ているだけですから。 消えるのを、待つだけです…」 璃優 「……そう、ね。 …じゃあ私はこれで。」 (背を向け目的の場所へと 向かおうとする) ミント 「待って!」 璃優 「何?」 ミント 「貴女本当は…あの子の事 許しているんじゃないの? ただ哀しみに駆られて、 自分を見失っただけで」 璃優 「…馬鹿なこと言わないでよ。 そんなことあるわけないじゃない」(無表情で) - 璃優、振り返ることなく その場を去る - ミント 「哀れね、貴女も……。」
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