プロローグ

2/25
11896人が本棚に入れています
本棚に追加
/2979ページ
『くらえぇ!!スーパーパーンチ!!!』 技名と共に光り輝く右手のそれが、体長4メートルはあるだろう大きさのキノコいや、シイタケいや、アレは間違いなくクリボーだろう生物を空高く殴り飛ばした。 ヤバい! なんか気持ちいい! 灰色のメタルカラーのソレは暑く高ぶる気持ちを握り締め体を震わせる。 変身した自分の姿はシンプルだが強さは十分だった。 必殺パンチはあれだけ巨大なシイタケ野郎を吹っ飛ばすほどなのだ! そんな感動を噛み締めていると、後ろから割れるような拍手と声援が聞こえてきた。 『ありがとー!』 『あなたのおかげで助かったわー!』 『かっこよかったぞー!』 などなど。 調子にのって手なんか振ってみたり? 手を振るとさらに声援は大きくなった。 さすがに恥ずかし・・・。 灰色メタルカラーのソレは声援のなか消えるようにその場をあとにした。
/2979ページ

最初のコメントを投稿しよう!