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益州から南西の地域、そこには民達を守りながら移動する劉備軍の姿があった。
北郷「…………」
群集の前方で意気消沈として歩く北郷。本拠地を明け渡すという決断に、武将趙雲が拿捕されたという凶報を聞いて、北郷の気持ちは奥底へと沈んでいる…。
劉備「ご主人様…」
そんな北郷に、劉備は何もしてあげることが出来ずにいた。
するとそこへ関羽が北郷の側に寄って来た。
関羽「気を確かにお持ち下さい、ご主人様」
関羽「愛紗……」
関羽「私達は最善を尽くした、それだけは事実です」
北郷「………」
関羽「それに……星のことですから、何処からか何食わぬ顔をして私達の前に顔を現すでしょう」
北郷「そう…かもしれないな」
劉備「そうだよご主人様、何時までも落ち込んでちゃ駄目だよ」
北郷「うん、そうだな。ありがとう…愛紗、桃香」
劉備と関羽に励まされた北郷、その頭上には一番星がキラリと輝いていた。
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