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校門に行くと、もう心々呂(こころ)が来ていた。 「あ、ゴメン待った?」 「全然!大丈夫。あれ、剛(つよし)は?」 「来るんじゃない?もう……あっ、ほら」 剛が下駄箱のほうからのんびりと歩いてきた。 「走れよ剛っ!」 剛は面倒臭そうに走り、私たちの元へ来た。 「何でせかすんだよー」 「早く行かなきゃ遅くなっちゃうよ。親に怒られるでしょ」 「……あっそ、じゃあ早く行きましょ。ほら」 全く…と呟く私。それを見て笑う心々呂。 いつもの空気だ。
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