2/4

5人が本棚に入れています
本棚に追加
/23ページ
校門に行くと、もう心々呂(こころ)が来ていた。 「あ、ゴメン待った?」 「全然!大丈夫。あれ、剛(つよし)は?」 「来るんじゃない?もう……あっ、ほら」 剛が下駄箱のほうからのんびりと歩いてきた。 「走れよ剛っ!」 剛は面倒臭そうに走り、私たちの元へ来た。 「何でせかすんだよー」 「早く行かなきゃ遅くなっちゃうよ。親に怒られるでしょ」 「……あっそ、じゃあ早く行きましょ。ほら」 全く…と呟く私。それを見て笑う心々呂。 いつもの空気だ。
/23ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5人が本棚に入れています
本棚に追加