プロローグ

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男性と思われる声がした。 (……だっ、誰!?) 女性は困惑した。 死ぬと覚悟した。 それなのに自分は生きている。 呼吸もしている。 そして何より、誰かに話かけられている。 何が何だか分からない。 たが、とりあえず女性は、閉じられていた目を開いた。 そこには、黒く、背広が長い、フード付きのコートを着た、男性と思われる人が、女性と化け物の間に立っていたのだ。 ちなみに、フードは深く被っている。 フードを深く被っているため、顔が見えない。 そして、何より目を引いたのは、肩に担がれた大きな刀である。 約1メーター60センチぐらいある。 「えーと、本当に大丈夫?」 やはり男性の声だ。
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