プロローグ

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その銃撃が、女性を通り過ぎ、化け物へと向かって行く。 「ガャアァァ!」 化け物は叫ぶ。 銃弾の雨を浴びながら。 驚くことに化け物の体は、体中に銃弾が当たろうと、すぐさま弾が体から出され、傷が治っていく。 それでも銃弾の雨は止まない。 「どう。苦しいか。痛いか。でもな――」 男性は話す。 銃弾を浴び続ける化け物に対して。 優しい声で。 「――お前に殺された人間も、苦しくて、痛かったんだよ。だから、人間を憎むなよ」 男性は大刀を振り上げる。 「じゃぁな」
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