プロローグ

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「いや、化け物相手には全く動じなかったのに、何でこんなことで慌てるのかなーと思ったら、つい笑っちゃって。ギャップが有りすぎたと言うか何というか……」 アリシアは笑いを堪えながら饒舌に話した。 藤堂は赤面していた。 すると藤堂の左の方から、フードが付いていない、黒いジャケットを着た男性がやってきた。 「隊長、この町の生存者はこの方だけのようです」 と、規律良く、敬礼をしながら報告した。 「そうか。なら一度homeに帰るか」 「home?」 「あー、僕達の家さ」 そう、藤堂は真剣な顔で言った。 そして藤堂は、アリシアに向かって右手を差し出す。
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