プロローグ

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止めると同時に、ドォンと爆発音のような爆音が鳴り響いた。 女性は再度後方を向く。 「……あっ、あぁぁ」 嗚咽にも似た、言葉にならない声が出た。 理由は簡単だ。 これもまた、恐怖だ。 だが、今までの恐怖のレベルとは違いすぎる。 怖すぎる、恐すぎる。 人外の生物が、女性の目の前にいたからだ。 人外の生物は、赤い目で女性を睨む。 目の前で。 目の前に来た人外の生物に、女性は恐怖で目を反らすことも出来なかった。
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