プロローグ

8/18
前へ
/42ページ
次へ
現在猫背のように体を曲げているため、腕は地面に付くか付かないかの境ぐらいまであった。 それから、爪も鋭利の刃物ように鋭く、長かった。 もし爪で人の体でも裂かれてしまえば、一溜まりないだろう。 何より化け物と呼べる部位は、顔であろう。 目が赤なのもそうだが、それを納める目の形だ。 兎に角目がつり上がっている。 耳は尖っていた。 鋭く。 そして何より化け物だと思ったのは、口だ。 口がつり上がっているのだ。 まるで都市伝説などで知られる、口裂け女ように。
/42ページ

最初のコメントを投稿しよう!

14人が本棚に入れています
本棚に追加