プロローグ

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そして、そこから突き出す八重歯は、まるで、吸血鬼の牙のようであった。 化け物は鋭い爪を立て右腕を振り上げる。 その鋭い爪は女性を捉えていた。 「ガァー」 化け物は砲口を上げる。 そして、化け物の右腕を振り下ろした。 女性は死を覚悟した。 こんな状況で助かるとは思えない。 世界が名残惜しいが、目を閉じた。 ザシュ! 鈍い音がした。 何かが切れる音だ。 「大丈夫?」
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