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声のする部屋から、マネージャーらしき人が出ていった。
俺は会話が会話なだけにドアから部屋を見た。
そこには・・・
茶髪の少しウェーブがかった、スタイルのいい華奢な女の子が・・・
・・・泣いていた。
『おい。どうしたんや?』
と声をかけると、その子はΣギクッ!としながら、俺の方に体を向けた。
『なっ・・・なんでもありません。目にちょっと水が・・・』
と答えながら目を擦っていた。
・・・なんでもないわけないやろ?それと、目にちょっとゴミがって普通言わへんか?水って・・・
『話は聞こえてたから解ってるし、今更隠さなくて平気やで。それに・・・アイドルやろ?目を擦ると腫れるで・・・』
と言いながらハンカチを渡した。
その子は取るか迷ってたけど、素直に受け取った。
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