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『それで・・・』
と彼女は、涙を吹き、俺の目をしっかり見た。
『それで・・・辞めた方がいいのかな?と思ってました。だけど・・・慰められて気分が落ち着きました。私・・・まだ続けたい!仕事なくても、何かして続けたい!』
と俺に言った。
・・・そうか、なんか応援したくなってきたなぁ~この子のこと・・・
と思いながら、あることを思い出した。
『なぁ?来月から始まるクイズ番組に出てくれへんか?俺が司会するやつやし』
とその子に提案した。
その子はビックリしながら答えた。
『クイズ番組?・・・私がですか?うまくできるかなぁ?』
『うまくやろうとしなくてええ。君らしくでええんや。』
と答えると、嬉しそうに頷いた。
『決まりやな。名前は何て言うん?俺は島田紳助や』
と言うと、びっくりしながら答えた。
『あの!・・・有名人の?すいませんでした。みっともない所を見せてしまって・・・私はカントリー娘。の里田まいです。』
これが俺と里田の出会いやった。何事にも一生懸命な姿は、大きく化けると思ってたんやで。
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