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目が青かった。外人さん?
ちょっと、かっこ良かったな…
その男の人と風蘭との間には、3人ほど他校の女子生徒が立っていた。
待って…もしかしたら私のことを見ていたわけじゃないのかも。
なんだ。ちょっと残念…
男の人は制服を着ていない。
私服だった。大学生なのかな?
ラフな格好だったし。
風蘭は窓の外を直視しながら思った。
初めてみる人だな…
この2年間、バス内でみかけたことがない人だった。
彼のほうに視線を向けたい好奇心を、風蘭は必死でこらえた。
あー、もう1回みたい!
とうとう目的地に着き、風蘭がバスを降りるときにも彼は吊り革をつかんだまま立っていた。
目的地はまだ先なのだろう。
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