不都合な真実

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時は1970年代 アメリカ、ソ連が競って宇宙開発を行っていた時代である。 ここはアメリカ合衆国のとある機密開発機関。 2人の研究員がこんな話をしている。 研究員A「大統領は一体何をお考えなのか。地球上に無重力空間を生み出すことが、どれだけ大変なことか、わかっておられるのだろうか。」 研究員B「まったく、その通りだ。いくらソ連との宇宙開発競争に勝つためとはいえ、万一のことがあれば、月に行くどころの話じゃなくなるぞ」 研究員A「まぁ、とは言っても俺達みたいな下っぱは、どのみち強大な国家の言いなりになるしかないよな」 研究員B「それに、我が国が誇る最高レベルのマザーコンピュータは、強力な磁場を発生させることができれば、部分的にでも無重力空間を生み出すことは可能だと示してるわけだから、やるしかないさ」
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