不都合な真実

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そんな2人の会話から数ヶ月が経った。 磁場発生装置の開発は不気味なほど順調に進んだ。そして遂に起動実験の日がやってきたのだ。 その日は大統領も足を運び、長い年月と膨大な費用をかけて作られたその装置に、大きな期待を寄せていた。 大統領「とうとうこの日が来たか。これが成功すれば、宇宙開発競争においてソ連側を大きく引き離せる。さぁ早く起動させなさい。」 局長が厳かな表情で装置に歩みよる。他の者は皆その様子を固唾をのんで見守っている。 ある者は大きな期待と希望を、そしてまたある者は一抹の不安を胸に抱えながらー。 そして局長がスイッチに指を置き、ゆっくりと力をこめた。 「ポチッ」 装置は動き出し、同時に耳をつんざくような高音が周囲を包み、全員耳を塞いで、その場にうずくまった。 しばらくした後、音が止み、静寂が訪れた。みな予期せぬ事態に誰かが声を発するまで、様子をみているのだ。
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