不都合な真実

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周囲に沈黙が漂う中、局長はさらにこう続ける。 局長「これは、私の口から申し上げるのも心苦しいのですが、最も深刻なのは……今からおよそ60年後の2030年には地球は人類にとって、生存することが困難な星になるとのことです。」 研究員A「なんだって!?じゃあ俺達はあと数十年で死んじまうってのか!?」 研究員B「こんなことになるなら、こんな研究に参加するんじゃなかった!なんてことに…俺には家族がいるのに…!」 局内は一気にパニックに陥ったが、大統領の言葉に全員また水をうったように静まり返った。 大統領「むぅ…。これら全ては実際に起こりうることなんだな?」 局長「はい。マザーコンピュータはそう回答しています。どうされますか?大統領。」 大統領「私が命令した研究でこの事態を招いた。全ての責任は私にある。しかし、このことを世間に公表するわけにはいかない。そんなことをすれば、世界は混乱し自暴自棄になった人間が何をするかわからないからな。」
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