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ニーナ「分かりました……ありがとうございます。とりあえず参考にはなりました」
スカリエッティ「一つ聞くが、この後はどうして行く気かな?」
ニーナ「情報を整理したうえで、リスト上のモノ全てを調査しますよ」
もう聞くことは無いと判断したニーナは、帰り支度を始めていた。そこで、スカリエッティはニーナが、帰る前に一つ疑問を口にした。
スカリエッティ「……エイルに関しての生体データの真偽を知りたいのなら、それを調べた張本人に聞けばよかったんではないかな?それが一番手早いと思うが」
ニーナ「それが出来ていれば、そうしていますよ」
大きく溜め息を吐くと、首を傾げているスカリエッティに、拘束した科学者へ聴取しない理由答えた。
ニーナ「エイルが連れてきた科学者達は、拘束されてすぐに……自殺しました。それも、自爆と言う形で六課でね」
アジト内で捕らえた科学者達は、スバル達が拘束して六課へ戻った瞬間に、懐に隠し持っていた爆弾を使って自爆して死んだ。
幸い、転移先が訓練場。そして、対応が早かったために怪我も軽傷で済んだが、そのお陰で聞く事も聞けなくなってしまっていた。
ニーナも、それだけ話すとすぐに六課へ戻った。
ニーナが六課に戻った頃には、既に日も暮れていた。途中で寄り道をしなければもっと早く戻る予定だった。
ニーナ「遅くなりました」
オフィスに戻ると、緊張感の欠片も無く、だらけている人達が居た。
シュウ「遅かったな」
ジェス「おっかえりー」
ニーナが戻ってきた事で、何とか気を取り直したシュウ達。それから、報告を聞き終えると、腕を組んで考え始めた。
シュウ「んんん……やっぱり、一つ一つ当たっていくしかないか」
ティアナ「やっぱり八神部隊長達には話さないんですね」
シュウ「話すなら、もう少ししてからにしたい」
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