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シュウが危惧する事が起こる可能性も充分に考えられた。
とりあえず、切符を使ったことや、連邦からヘリを用意した経緯など、色々と聞きたい事があったニーナだった。
ニーナ「と、とにかく……出発しましょう」
ジェス「だな!先に調査に出る2組を決めようぜ」
と言う事で、2~3分その場で話し合った結果、今回の調査には、シュウとマリン、ティアナとニーナの2組が行く事になった。
その間、ジェスとシェリンは調査しているメンバーが怪しまれないようにする作業に移った。
ヘリに乗り込んだ4人は、シュウの操縦で出発した。
ジェス『今のところ、六課のサーチャーには反応が無い』
シュウ「了解だ、……後1分程度でサーチャーの圏外に到着する。そっちは頼んだ」
ジェス『あいよ。気をつけてな』
無事に気付かれずに六課から出発できた。通信を切ると、自動操縦に切り替えて今回調査する研究施設をモニターにリストアップした。
シュウ「しばらくは、外れが多いと思う」
ティアナ「そうですね……研究から撤退してる施設もあるかもしれませんし、様子見って感じですね」
ニーナ「リストアップされている分でも、大量にありますからね……出来れば、多く回りたい所ですね」
そう言うが、時間の問題もあるし、一度に多く調査すると暗部に気付かれる可能性もある。精々、一組回れて3~5箇所が限度だった。
それから数十分後、手動の操縦に切り替えたシュウは、ニーナとティアナの降下ポイントに到着した。
ニーナ「じゃ、行きましょうか」
ティアナ「はい」
シュウ「気をつけてな」
ニーナ「分かってますよ……心配しすぎです。では、終了次第連絡しますので」
そう言って苦笑すると、2人はデバイスを起動して開いたハッチから降下ポイントまで飛び降りた。
シュウ「よし、マリン。俺らも急ぐぞ」
マリン「うん」
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