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それから、少し速度を上げて研究施設へ向かうヘリ。
シュウが事前にヘリを弄っていたお陰か、スピードも上がっており、10分程度で着いた。
シュウ「気付かれてる様子は無いな……よし、このまま屋上のヘリポートに降ろすか」
ゆっくりとヘリポートに着陸させ、ヘリから降りた。
マリン「この施設の地図は?」
シュウ「そこまで持ってないな。まぁ、ザックスの情報だとココはそれなりに有名な製薬会社の研究施設の一つらしいから……うむ、やっぱり地図欲しいな」
どうにかなると思ったシュウだった。一人ならそれでも問題無いだろうが、マリンが隣で呆れたように見ているのに耐えられずに、結局最終手段を取る事にした。
一度中に入り、コンピューターの置いてある部屋を見つけると、そこに入った。
マリン「全く……始めからこうすりゃ良かったんじゃん」
ブツブツと文句を言いながら、ハッキングを仕掛けていた。
シュウ「時間掛かりそうだから適当に調べてその辺調べてくる」
マリン「はいはい、終わったら呼ぶから」
部屋を出ると、施設の人間に気付かれないように周囲を歩いて見て回るシュウ。
<マスター、私を起動しなくていいんですか?>
シュウ「ん?こういう時は起動しないほうが良いんだよ、何か反応察知されたら困るしな」
そう言うと、服の懐から拳銃を取り出した。察知されると困るのが理由と言うより、こういう状況ではこちらの方が動きやすいシュウだった。
それから、ハッキングを終えたマリンと合流すると、地図を見ながら2つほど下の階層まで行くが、人が居る気配も無かった。
マリン「外れだね」
シュウ「みたいだな……研究から手を引いているのか、普通に外れたのか」
マリン「多分、後者だね。ついでに研究内容も調べたけど、怪しいものなんて無かったし」
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