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結局、外れを引いたシュウとマリンは、すぐに屋上に戻るとヘリで次の施設へ向かった。一方のニーナとティアナも、一つ目の施設を捜索し終えた所だった。
ニーナ「まぁ、いきなり当たりが出るなんて事はないわね」
ティアナ「そうですね。時間も無いですし、急いで次に行きましょう」
そう言うと、ヘリから降下する時に一緒に降ろしていたバイクに乗った。ニーナが後ろに乗ると、そのまま次へ移動した。
それからも、2組ともいくつか施設を回ってみるが、全く手掛かりも何も手に入らず、時間が来てしまった。
そろそろ朝日が昇り始めている外。帰りのヘリの中、ニーナは回った施設をリストから消していた。
ニーナ「合計6箇所、全て外れでしたね」
ティアナ「どうしましょう?」
シュウ「んー……しばらくこのままの方針で施設を回ろう。俺も、ザックスにもう少し深い所まで入った調査を頼んでみる」
マリン「でもさ、まだ関係者リストも残ってるよね」
今回調査に回った場所は、全て研究施設。計画に関わったとされる上層部の局員や、科学者達への調査には手をつけていなかった。まぁ、コレが初日なので、関係者に手が回らないのは当然である。
シュウは、自動操縦に切り替えると、リストを見ながらしばらく思案していた。
シュウ「……アレで行ってみるかな?危険だな」
何か考え付いたが、それを実際に行うと非常にリスクが高いと考えているシュウ。その案は、まだニーナ達には話さずもう少し調査してから話すことに決めた。
一方の六課の格納庫では、ジェスとシェリンが帰ってきたヘリに手を振っていた。
ジェス「急げー、そろそろ警備員が巡回に来るぞー」
シェリン「眠いですぅ」
その後、今回の事を2人に話し、仕事が始まるまで短い時間だが全員休んだ。
そして翌日からも研究施設巡りが続いた。
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