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シュウ「へぇ」
なのは「それで、代表で部隊長と、前線の隊長2人。後、連邦代表でシュウさんが呼ばれたんですって。……って何です、その顔は」
呼ばれたメンバーの中に、自分が入っているのが嫌だった。と言うよりも、地上本部の上層部の人間はあまりシュウの事を快く思っていない。だが、それはシュウも同じだった。
はやて「んまぁ……気持ちは分かりますけど、一応ね?こう、大人な対応を……」
シュウ「分かってる分かってる、俺も行くよ」
はやて「……っと、じゃあ決まりですね。あ、ちなみに明日出向です」
シュウ「分かった」
どうにかしてサボれないかと考えたが、ふと脳裏に、さっきまで見ていたリストが浮かび、腕を組んで考え始めた。
隣でフェイトが、そんなシュウを見ていた。
シュウ「おぉっ、成る程その手があったか」
フェイト「シュウさん?」
シュウ「ん、あぁいや何でもない」
独り言の声が大きくなってしまい、フェイトに聞かれたが、適当に誤魔化した。はやてが呼んだ用事は、明日に地上本部で上層部の役員に会いに行く事を教えるだけだったらしく、話も終わったので部屋から出た。
そして翌日、地上本部に来た4人を迎えたのは、クロノとヴェロッサだった。
ヴェロッサ「提督自らお出迎えと豪華だよー」
クロノ「うるさい」
なのは「そういえばクロノ君、怪我はもう治ったの?」
クロノ「あぁ、一番にリタイアしてすまなかったよ、ホントに……と、待たせるといけないから歩きながらでも話そう」
クロノを先頭に部屋まで向かう途中、はやての隣を歩いていたヴェロッサが、はやてにだけ聞こえるように話しかけた。
ヴェロッサ「実はね、呼ばれた理由は、他にもあるらしい」
はやて「他に?」
ヴェロッサ「この所、本局含めて上層部の偉いさんの周りを、誰かが嗅ぎまわっているらしい」
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