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はやて「嗅ぎまわってる?」
さっきまでは、笑顔だったはやての表情が一気に険しくなった。そして、ヴェロッサにアイコンタクトで続きを促した。
ヴェロッサ「周辺を探られたり、ハッキング等手段は色々。エイルの一件があったせいか……妙に怯えてるらしくてね」
はやて「でも、それと六課が何の関係が?」
ヴェロッサ「単純に、怖いから守って欲しいんじゃないかな?おそらく、何か適当な理由をつけて解散を引き延ばすだろう」
その嗅ぎまわっている犯人はザックス。そして、それを頼んだのはシュウ。そんな事情を知らない2人は、なのはと喋っているシュウを見た後、ヴェロッサがさり気なく傍に行った。
どうやら、シュウにも話すつもりだった。
ヴェロッサ「シュウ君、お疲れ。君が一番怪我が酷いって聞いたけど大丈夫かい?」
シュウ「ん?今更アレで死ぬわけないだろ。この2~3年で生死の境をさ迷いまくってるよ」
ヴェロッサ「あははー、何でだろうね君が言うとリアル過ぎて怖いよ」
まぁ実際、記憶喪失になったり、身体にロストロギアを埋め込まれたり、それが暴走したり、そのお陰で身体の内側がボロボロになったり、因縁ある相手と戦っては、死にかけたりしている。
ヴェロッサ「ところで、話は変わるけど……」
そして、はやてに話したことをもう一度シュウに伝えたヴェロッサ。
シュウ「ふぅん……案外と抜け目無いな」
ヴェロッサ「どうだろう、連邦の方からも調べてみてくれないかな?」
シュウ「あぁ、構わないぞ。……思ったより早かったな、やっぱり今日仕掛けて正解だな」
最後の呟きはヴェロッサには聞こえなかったが、その話をした瞬間のシュウの表情の変化は見逃さなかった。
ヴェロッサ「(……まぁ思い過ごしだろうね、僕の)」
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