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シュウ「な?」
ニーナ「な?じゃありません!全く……持って来てるなら早く言ってください」
自分は、ゾーグと拳銃とワイヤーくらいしか持っていない。変な所で用意周到なシュウに、今更怒っても仕方が無く、次の行動に移すことにした。
シュウ「じゃ、まずは……動きやすくするか」
ニーナ「ですね」
そう言うと、監視カメラの死角に居た2人は背中合わせになると、拳銃を取り出し、目視出来る監視カメラを撃った。
狙いは正確で、地図を見ながら上手に死角を利用して監視カメラを破壊していった。
シュウ「……下のカメラは……そこか」
階段を降りる手前から一発、それに続いてニーナが今度はワイヤーを巧みに操作してワイヤーへ突き刺した。
ニーナ「シュウ!」
シュウ「おう」
次に、消火活動や機材の保護やデータのバックアップを取るのに忙しい階下にたどり着くと、2人は適当に空き部屋で見つけた白衣を羽織り、混乱に乗じて研究員達の中に紛れ込んだ。
シュウ「怪我人は!?」
「え、誰……?」
シュウ「いいから!」
顔を知らない人間が出てきたことに戸惑っている研究員を強引に押し切ると、状況を聞いた。
「怪我人は居ない。准将の研究データは全て他の施設に転送が完了した」
ニーナ「准将……?」
シュウ「おい、その准将って……」
その准将と言う存在を聞こうとしたが、よほど急いでいたのか既に目の前から姿を消していた。
キョトンとしている2人。そんな時、他の研究員から、「この研究所を破棄する」と言う発言を聞いた。
対応が早い施設の研究員は、持てるデータや機材を持つと、急いで施設から脱出した。
ニーナ「手榴弾、裏目に出ましたね」
シュウ「言うな、分かってる。だが……ココで、その『准将』とやらが何か研究していたのは確かだ」
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