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そして、2発撃つと、ドアをロックしているパネルを破壊した。それで機能が停止したのか、ロックが外れた。
中に誰か居るかもしれない。
<セットアップ>
シュウ「よし、行くぞ」
ニーナ「はい」
2人は、ココでようやくデバイスを起動すると、シュウがドアをカラミティで切り裂いたと同時に一気に部屋の中に入った。
だが、それも取り越し苦労に終わった。中には誰も残って居なかった。
シュウ「もぬけの殻……か」
カラミティを鞘に収め、部屋を見渡すが、やはり誰も居なかった。ニーナは、メインコンピューターのコンソールを弄っていると、表情が暗くなった。
ニーナ「気付かれた?それとも、単に規模を縮小した……、もしくは単純に必要無くなった。シュウ、どう思います?」
シュウ「ザックスのお陰で、嗅ぎまわってるのがバレてるが……気付くにしても早すぎる。ったく……既にメインコンピューターも初期化されて何も情報は得られないし、全く尻尾をつかめやしない!」
今回は、先手を打てたと思ったシュウだったが、ソレよりも早い対応に、イライラし始めた。
最終的に、そのイライラの矛先はコンピューターを破壊する事で発散された。
結局、3つめの施設も同じような状態だった。
そろそろ日が昇り始めてきた頃、2人は六課に戻ってオフィスでぐったりしていた。
ニーナ「結局、暗部の尻尾はつかめませんでしたね」
シュウ「まぁカマ掛けてすぐだからな、そうそうすぐに暗部も動かんだろう……収穫といえば、誰かが言ってたな。『准将』って……そいつは誰だ?」
ニーナ「シュウの言葉に反応して、さらにリストにあった上層部の人間のうち……階級が准将の者は13名。まだ絞らないといけませんね」
シュウ「しゃーないな……。明日からは2箇所ずつ、3人で1組の編成で動くぞ」
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