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ニーナ「それは……何か考えがあるんですか?」
シュウ「あるけど……今ちょっと眠い」
そう言うと、デスクに突っ伏したまま眠ってしまった。ニーナは、呆れながらシュウを見ていたが、結局そのまま寝てしまった。
数時間経って目が覚めると、外では既に早朝訓練が始まっていた。
ニーナ「部屋に戻ろう……」
シュウ「俺も寝直す。変な態勢で寝たから身体が痛い……」
結局、訓練には参加せず部屋に戻り休んだ2人。その日は、シュウの提案どおり3人1組の組み合わせで研究施設の調査を行った。
それから数日間、研究施設の破壊を続けていたが、一向に収穫も無く、准将と呼ばれた人物の調査もはかどらなかった。
そんなある日、ヴェロッサははやてに、エイルに加担した違法魔導士のテロリスト達の情報を持ってきていた。
ヴェロッサ「大量だよー、検挙する前に一斉に逃げられてるからね」
はやて「よくもまぁこんなに探したもんやわ……。そうや、お偉いさんの事を嗅ぎまわってる連中の件はどうなったん?」
ヴェロッサ「それが、ここ数日で数名の上層部の准将が個人で研究している施設が一気に破壊されてね。まぁ、その研究内容自体は不明だけど……その偉いさんも、いい噂を聞かないからろくなもんじゃないだろうけどね」
やれやれと言った様に話すヴェロッサ。はやても苦笑しながら、資料を整理していると、急に真剣な表情のヴェロッサが見えた。
はやて「どないしたん?」
ヴェロッサ「前に地上本部へ行った時にシュウ君に上層部の話をしたんだけど、ちょっと様子がおかしくてね……」
はやて「はぁ」
ヴェロッサ「こんな事はいいたくないんだけど、案外彼はアウトローな人間の部類に入っているからね……ひょっとして」
はやて「シュウさんがその犯人かもって言いたいん?」
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