闇の片鱗

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ヴェロッサを思い切り睨みつけるはやてと、その隣でオロオロしているリィン。だが、ヴェロッサは、そんなはやての反応も予想していたのか、気にせずに話を続けた。 ヴェロッサ「あくまで可能性の話だよ。それに……彼が何の理由も無しに行動する訳が無い。それは、君もよく知っているだろう」 はやて「まぁ……それはそうやけど」 ヴェロッサ「仮に本当だったとしても、話せない理由でもあるんだろうね?それに……アウトローな連中にはアウトローで、利用する形で悪いけど、そのまま殲滅して上層部の鼻を明かして欲しいもんだ。逮捕するかどうするかなんて、二の次さ」 結局の所、ヴェロッサもある程度上層部の暗部の動きには気付いていた。そして、そのまま一気に暗部を潰せれば…。そんな風にも考えていた。 ヴェロッサ「ちなみに、ココ最近のシュウ君の様子はどうだい?」 リィン「えっと、早朝訓練には参加してないです。体調が悪いとかってのもないみたいですし……あ、強いて言うなら寝不足みたいですぅ」 ヴェロッサ「へぇ……成る程」 はやて「ロッサ、変な事企んでる?」 ヴェロッサ「あはは嫌だなぁ、無い無い。まぁ僕から言えることは……しばらく連邦組みの動きに注意しておきな、んじゃ僕は帰るよ」 最後にそれだけ言うと、何かが分かってスッキリした様子で部隊長室を出て行った。はやてとリィンは、そんなヴェロッサの言葉に疑問を感じた。 はやて「注意しろって……何や、ホンマにシュウさんがやってるみたいな言い方やな」 リィン「けど、気になりますよねぇ」 はやて「何やモヤモヤするわ……気になる事はさっさと片付けよう。……よし、えーえー八神家集合ー」 通信でシグナム達を呼び出すと、ある命令だけ告げた。 そして、その日の夜、様々な思惑が交錯する中、調査が始まった。
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