闇の片鱗

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格納庫の入り口まで来た瞬間、ティアナはマリンの呆れるような声を聞いた。と、同時に一瞬で転移させられ、次に目にしたのはヘリの操縦席だった。 ティアナ「た……助かった」 ニーナ「やっと一人到着。後3人ね」 ティアナ「先生とジェスさんとシェリンもまだなんですか?」 自分以外にも遅れている事を知って驚いていた。一方で、ニーナは今日の出来事に少し違和感を覚えていた。 そして、ティアナを転移させたマリンは、ヴィータとリィンに姿を見られる前に2人を転移させた。 ヴィータ「こ、ココは何処だ!」 リィン「あ、食堂ですね」 ヴィータ「今のは……マリンの仕業だよな」 リィン「早業でしたね。視認出来ない、反応が間に合わなかった」 ティアナを追いかけるのを諦めた2人は、鍵が掛かって開かない食堂のドアを壊して出て行った。 ティアナが到着してすぐにマリンも戻り、それから数分後にシュウ、最後にジェスが到着した。 ジェス「なんだって……今日に限ってシグナムに見つかるんだよ」 シュウ「お前もか……」 ティアナ「何ででしょう」 ニーナ「考えるのは後でいいですから、とりあえず出発しません?」 シュウ「そうだな」 ニーナの言う通り、ヘリでジッとしていればまた見つかるかもしれない。急いでステルス機能を作動させて出発した。 シュウ「さて、今日は……予定外の事態が起こったが、気を取り直して行こう。ちなみに、今日は全員で1箇所を潰す」 マリン「一箇所だけ?」 シュウ「あぁ。コレが、今日の目的地だ」 自動操縦に切り替え、6人でブリーフィングを始めた。 ジェス「でけぇ施設だな。確かに、流石に3人で動くには時間が掛かるな」 シュウ「そう言う事。編成は2組、俺、シェリン、ティアナ。ニーナ、ジェス、マリンで行く」
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