83人が本棚に入れています
本棚に追加
まずシュウは、はやての部隊長室へ顔を出した。
シュウ「戻ったぞ」
はやて「おーお帰りです。体調の方は?」
シュウ「あぁ、心配掛けたがもう大丈夫だ。それじゃ、休んでる間に溜まった仕事片付けるから」
はやて「はいなー……って、何か急いでるな」
本当に顔を出すだけのシュウ。今の彼には、それすら時間が惜しかった。療養中に、ザックスから調査の結果が出たという連絡が入っていたからだ。
そして、それはニーナに預けているラインに転送されていた。急いでオフィスに戻ったシュウは、ハルカを除く連邦組み4人が居る事をまず確認した。
ジェス「おっかえりー」
ニーナ「今日くらいは休んでも構いませんよ?」
シュウ「そうも言ってられんだろ。あ、ニーナ。ラインを返してくれ」
ニーナのデスクの前まで行くと、ラインを預かっているニーナに向けて手を出した。ポケットから取り出されたライン。
だが、それがシュウの手に戻ってこなかった。
シュウ「……どうした?ほら、この手に置いてくれ」
ニーナ「その前に、話すことがあるはずでは?」
シュウ「何をだよ」
ニーナ「ザックスから連絡がありました。件の調査結果が出た、と」
それを聞いた瞬間、ニーナがラインを返さない理由を理解した。ニーナは、これから自分がしようとしている事を、全て洗いざらいジェスとマリン、シェリンに話させるつもりでいた。
シュウ「何処まで知った」
ニーナ「新しい調査結果以外は全て。まぁ同じくらいですかね」
そう言うと、ジェス達を手招きして呼ぶニーナ。観念したシュウは、大きく溜め息を吐いて頭を抱えていた。
ジェス「何々?何の話?」
マリン「面白い話?」
ニーナ「生憎、仕事の話よ。それも、管理局じゃなくて連邦軍としてのね」
その言葉に、一気に顔が真剣になったジェス達。
最初のコメントを投稿しよう!