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それからシュウは、ジェス達にココまでの事情を説明した。
エイルが、精巧に造られた人形である事や、本物のエイルは既に管理局の上層部。その暗部に密かに殺されているかもしれないと言う事や、ティアナがアジトで見つけた資料など。
そして、療養が終われば、すぐにでも行動を起こす事を話した。
ジェス「マジかよ……」
マリン「私が居た時でも、リーダーがそんな事になってたなんて分からなかった」
シュウ「マリンが分からんでも当然だ。俺達が戦ったエイルには、自分が人形である自覚が無いからな……。そして、ラインに送られてきたザックスの調査結果が出た」
驚く２人にそう言うと、やっと返してもらったラインを受け取り、ザックスからのデータを表示した。
ジェス「何だコレ？」
マリン「研究施設とその場所……それに関わった人間のリスト」
シュウ「多いな。……最後に一つ、ジェイル・スカリエッティは生前のエイル。本物と一度会っている？」
ニーナ「妙ですね、あの男を事情聴取してもエイルの事を知っている素振りは見せませんでした。脱獄してからが初対面としか言っていませんよ」
スカリエッティが会った事があるなんて、マリンも知らない話だった。一斉に、マリンを見た一同へ、マリンは首を横に振るだけ。
だが、一つだけ会った事があるかもしれないと言う可能性があった。
シュウ「そうだ、流石にスカリエッティもエイル…エヴァン・イシュル・ジルの若い頃の顔まで知らない筈だ。だから、初対面だって言っていたんだろう。ニーナ、拘置所へ行って確かめてきてくれ」
ニーナ「了解」
シュウ「俺達は、このリストを全部見ておく。後……マリン、ティアナを呼んで来てくれ。調査結果が出た事は話さないと」
マリン「あいよ」
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