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ニーナは、受け取ったデータをゾーグに移すと、急いで転送ポートの場所までスカリエッティの居る拘置所へ向かった。
マリンも、シェリンを連れてティアナを呼びに行った。残っているのはシュウとジェスだけ。
シュウ「ジェス、今回は無理して俺に付き合わなくていいぞ」
ジェス「はぁ?何それ、今更そんな事聞くと思ってんのか?」
シュウは、最終的に自分一人ででも、終わらせるつもりだった。それは、ただ純粋に怖かっただけ。ニーナ、ジェス、ティアナ。それに、自分の義娘のマリンにシェリン。少しでも首を突っ込めばただで済むはずが無いと分かっていた。
ジェスの問いに、シュウは何も答えなかった。
ジェス「あのよぉ、今更そんな事言っても無駄だぜ。俺は、お前にとことん付き合う。それはニーナにマリンちゃん。シェリンもそうだぞ、お前の命令で動く訳じゃない、こんな事を知って黙っていられないだけだ」
シュウ「……後悔するぞ?」
ジェス「何弱気になってんだか!お前は俺の隊長だろ、ドッシリと構えてろよ!」
そう言うと、笑いながら背中をバシバシと叩いた。シュウは、大きく溜め息を吐きながらも、そう言ったジェスに感謝していた。
シュウ「分かった。だったら、覚悟しておけ」
ジェス「おうよ!任せろ!」
その自信が何処から沸いて出てくるのか分からなかったが、非常に頼もしく思えていた。
それからしばらくして、マリンとシェリンがティアナを連れてきた。
シュウ「……大丈夫か?」
ティアナ「ははっ、思い切り悩みまくりましたよ。さっきも、なのはさんに心配されて話し聞かれましたよ」
シュウ「何か、本当に申し訳無いな」
ティアナ「いえ、構いません。それより、調査結果を見せてください」
シュウ「分かった」
そして、ザックスからの調査結果を見たティアナは、また固まった。
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