83人が本棚に入れています
本棚に追加
ティアナ「エイルたった一人に……大掛かりすぎやしませんか?」
そう考えても当然だった。リストに表示されている研究施設や関係者など、エイル一人に関わりすぎだと。
シュウ「そうだな……」
ティアナ「そうだなって……理由は分からないんですよね?」
シュウ「あぁ。その理由も、調査の過程で調べていく」
ティアナ「ま、まぁそうですよね」
シュウ「で、ティアナ。お前はどうするんだ?」
まだ答えが出てこないティアナは、戸惑っていた。シュウは、何も言わずにただジッとティアナを見ていた。
しばらく沈黙が続いた後、黙っていたティアナが動いた。
ティアナ「ふんっ!」
マリン「ううぉっ!?」
いきなり、自分の両頬を思い切り叩いた。が、思ったより強く叩き過ぎたのか涙目になっていた。
ティアナ「私も調査に参加します。……もう、始めから答えは出てたんですよ。でも、心の何処かで関わるな、忘れろ!って声がずっとして……保身に走ろうとしてたんです。けど、もう知った事じゃありません。元々私が見つけたモノです、最後までやり遂げます」
シュウ「そうか……分かった。なら、ニーナが戻ってきたら会議を始めるぞ」
ティアナ「そういえば……ニーナさんは?」
ココに来てようやくニーナが居ない事に気がついた。それから、スカリエッティに関する事を聞いたティアナは、驚いていたが納得もしていた。
一方、単身拘置所へ向かったニーナは、面会室でスカリエッティを待っていた。
ニーナ「……遅い」
担当のフェイトが居ないお陰で、手続きをするのに時間が掛かった。何とか面会にこぎつけたが、手続きが長引いたお陰でイライラしていた。
そして、看守に連れられてスカリエッティが入ってきた。
スカリエッティ「これはこれは……珍しいお客だ」
ニーナ「どうも」
最初のコメントを投稿しよう!