管理局の闇

6/15
前へ
/430ページ
次へ
ティアナ「エイルたった一人に……大掛かりすぎやしませんか?」 そう考えても当然だった。リストに表示されている研究施設や関係者など、エイル一人に関わりすぎだと。 シュウ「そうだな……」 ティアナ「そうだなって……理由は分からないんですよね?」 シュウ「あぁ。その理由も、調査の過程で調べていく」 ティアナ「ま、まぁそうですよね」 シュウ「で、ティアナ。お前はどうするんだ?」 まだ答えが出てこないティアナは、戸惑っていた。シュウは、何も言わずにただジッとティアナを見ていた。 しばらく沈黙が続いた後、黙っていたティアナが動いた。 ティアナ「ふんっ!」 マリン「ううぉっ!?」 いきなり、自分の両頬を思い切り叩いた。が、思ったより強く叩き過ぎたのか涙目になっていた。 ティアナ「私も調査に参加します。……もう、始めから答えは出てたんですよ。でも、心の何処かで関わるな、忘れろ!って声がずっとして……保身に走ろうとしてたんです。けど、もう知った事じゃありません。元々私が見つけたモノです、最後までやり遂げます」 シュウ「そうか……分かった。なら、ニーナが戻ってきたら会議を始めるぞ」 ティアナ「そういえば……ニーナさんは?」 ココに来てようやくニーナが居ない事に気がついた。それから、スカリエッティに関する事を聞いたティアナは、驚いていたが納得もしていた。 一方、単身拘置所へ向かったニーナは、面会室でスカリエッティを待っていた。 ニーナ「……遅い」 担当のフェイトが居ないお陰で、手続きをするのに時間が掛かった。何とか面会にこぎつけたが、手続きが長引いたお陰でイライラしていた。 そして、看守に連れられてスカリエッティが入ってきた。 スカリエッティ「これはこれは……珍しいお客だ」 ニーナ「どうも」
/430ページ

最初のコメントを投稿しよう!

83人が本棚に入れています
本棚に追加