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しばらくすると父親も降りてきて、弁当を作り終えたらしい母親と共に食卓へと付いた。
『いただきます』
三人同時に同じことを言ってから、僕はパンの上に目玉焼きを乗せ、一気にかじりついた。
朝は必ず親子揃って食卓に付き、一緒に朝食を食べる事が我が家の決まりになっている。
「悠介、お前は今日も学校なのか?」
「そうだけど…
当たり前だろ?今日は月曜日なんだし。」
父親の質問に対し、あからさまにめんどくさそうな態度でかえした。
「なんだ?
この頃やけに機嫌が悪いな…
学校で何か嫌なことでもあったのか?」
「べつに…」
この頃の自分は朝はいつも機嫌が悪い。
それはそうだろう。
誰でも幸せな夢を見ている最中に、不快な音で起こされては機嫌のひとつやふたつは悪くなるだろう。
そう、僕にとってあの夢は幸せな夢なのだ。
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