*互いが互いを

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その後僕と結城は僕の家に着いて、結城は僕の家に明かりがついていないことを不思議に思い尋ねた。 僕は、よくある話なんだけど、まぁ、色々あってぼろいけど二階建ての一軒家に一人暮らし。 寂しいものだよ。 今日は、もう晩ご飯は食べないでいいやと思いながら、結城にさよならと告げると、僕の手を結城が握った。 「食べにいこうか?」 だって。 微笑みながらそういった。 お金もないし、疲れたからとはじめは断っていたけど、結城は意外とシツコイもんで、僕は半ば強引に首を縦に振ることになった。 上着を脱いでくる、と結城に告げ、彼を玄関先に残したまま僕は一旦家にあがる。 脱いだ上着をベッドの上に放り投げながら…… 誰かと食事するのはいつぶりか、なんて考えていた。 途方も無く昔だということに気付いてまた溢れてしまいそうになる。 .
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