アクセルについて

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  「ここも、もう手遅れか……」 アクセルはそうつぶやくとアクセルを全開にして車を走らせた。 アクセルは警視庁捜査一課の隊長だ。 最近、この辺りで連続殺人事件が多発している。 被害者の特徴として、体に大きな痣(あざ)があったり傷があったり、確実に人間がつけたものではない。 警視庁捜査一課は本来現場に出ることはない。 しかし、アクセルは現場というものを実際に見てみたかった。 来てみればこの有り様。 建物や神社は破壊され、無数の死体が大きな円を描いている。 「ふっ、怪物でもいるのか?」 アクセルはそう思い、アクセルを全開にして次の現場へ向かう。
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