優しい手

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優しい手

  いつもの様にアナタの手を握る。 その手はとても温かくて、心までも温めてくれる。     でも…いつこの手が離れるのか不安で、強く握った。 その時、ちゃんと握り返してくれたね。 握ってくれたら不安なんて無くなっちゃったよ。     アナタとのお別れの時、         「そんなに不安な顔をするなよ………。 そんな顔をされたら、帰りづらいだろ?」         私はただ……   「……うん ごめんね……。」       そう言って謝るしかなかったよ。     でもね、また明日になれば、アナタの優しい手を握れるから、それまで我慢します。       そして…………           あの優しい手に想いを込めるよ。         【いつまでも、アナタの傍に居て…その優しい手で私を包んで……】
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