1.第78代セイトカイジャー

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6月1日朝。 時計は8時を少し過ぎた頃。 私立宝ヶ宮学院の学生寮前は随分な人集りが出来ている。 キャーキャーと小猿のような鳴き声を上げる女子もいれば、カメラを構えるア〇バ系男子もいる。 寮の正面玄関のドアが開くとそのザワザワとした音はより一層大きくなった。 赤松 輝 アカマツ アキラ 8月12日生まれ 16歳 私立宝ヶ宮学院芸能科2年 熱血漢 「赤松君!今回セイトカイジャーに選ばれた事についてコメントをお願いしてもいいですか?!」 「赤松様!写真お願いします!」 「赤松殿!この感動を短歌でお願いしたいのですが‥!」 赤松は少し驚いた様子で辺りを見回し、たまたま目のあった生徒に尋ねた。 「セイトカイジャー‥。あ、俺、何色?」 「レッドです!赤松さんらしいですね!」 その言葉に赤松はワナワナと震えた。  
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