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「そんなに嫌?」
あたしの髪を優しく撫でる先輩は、死んじゃうぐらいかっこいい。
「先輩…だいすき…ぃ」
心の中で呟いた言葉が思わず口に出てしまった。
慌てて手で口を塞ぐ。
あたしを離し、髪をかき上げて溜め息を吐く先輩。
「こういうときに、そんな事言うなよ…」
ソファに寄りかかる先輩の顔を除き込むとそこには真っ赤な顔。
初めてみる顔。
先輩は自分の顔を手で隠す。
そんな先輩は可愛くて、あたしが手をどかそうとすると、先輩は手をどかした。
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