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「どういう意味よ!!
1年も付き合ってるのに、一度も好きって
言ってくれないし…
一億年先なんて、もう死んでるっての!
先輩があたしの事好きじゃないなら…別れます!!」
あたしは嘘をついた。
別れるなんて、これっぽっちも思ってないのに。
これで先輩が首を縦に振ったら、どうしようかと不安で不安で仕方がなかった。
自分から言ったのに、別れたくないなんて、すがりつく訳にもいかない。
「別れるなんて、絶対に嫌だ。
何があってもお前を繋ぎ止めるから」
先輩の真っ直ぐな瞳に吸い込まれる。
初めて聞く、先輩の気持ち。
もうあたしの涙腺は崩壊していた。
拭っても、拭っても、止まらない。
ねぇ、先輩。
信じてもいいの?
あたしだけの一方通行の恋じゃないって、信じてもいいの?
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