智志

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「あ・・・嵐さん」 そこには、智志の先輩。鳴島嵐がいた。 いきなりの登場に少し驚きつつも、タイミングが良いと例のケーキの事を話してみる。 「あの、嵐さん。嵐さんはケーキ好きですか?」 「・・・うん。大好きだけど。・・・どした?」 あ・・・好きなんだ。 ほっ、と胸を撫で下ろし本題に入った。 「あの、今日俺らの誕生日で・・・だから、その。一緒にケーキ食べませんか?」 そう言ってケーキの箱を目の前に差し出す。 「うん。喜んで!」 嵐が笑顔で答えると、智志も微笑み、 じゃあ、今日の夕方頃に俺の部屋に来てください。 と、別れを告げた。
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