第一章

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聖…よく聞きなさい…嘘は決してついてはいけないの…あなたは心のきれいな人なのだから… 風は嘘を隠すように強く吹いていた。 田舎町にひっそりと嘘を隠しながらたたずむ立橋高校そこに1人の少女が転入してきた。 朝の8時30分、まだ教室はざわついていた。 教室のドアが開いた。 担任の沢鷺先生と1人の少女が入ってきた。 先生は、その少女のことを「咲原さん」と呼んだ。 少女は、黒板の前で話始めた。 「初めまして、咲原聖といいます。よろしくお願いします。」短く話すと、黒板の端に移動した。 その代わり、沢鷺先生が黒板の前に立ち、「咲原さんの席は木戸龍也さんの隣ね。」 そう言うと、彼女は僕の方に歩んできた。
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