ホワイトハウス

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精神科にかかるのは、私の長年(と言ってもここ1~2年だけど)の夢であり、また、恐怖でもあった。私は自分の精神が病んでいることは、わざわざ医者に診断されなくとも、充分にわかっていた。自分の情緒不安定が、過剰なストレスによる一時的なうつ状態であるとか、ただ単に人よりも物事を深く考えやすい性格であるとか、そういう類のものでないことに、何故か根拠のない確信を持っていた。 なのにも関わらず、なぜここ1~2年の間、病を放置し、精神科にかかって治療をしようとしなかったかというと、それには様々な理由がある。
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