出会い

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      イイクニ 蒼『……1192作ろう?』 昊「…ほ…ほととぎす?」 さんざん悩んだ結果の答えがこれかよ ……頭痛がしてきた 蒼『バカ!!!ほととぎすがどんな国作るのよ!!常識で考えたら分かるでしょうが』 昊「分かんねぇーから言ってんだよ!!そんなんも気付かねぇとはバカだな、お前」 蒼『あんたにだけはバカとか言われたくないんですけど!!こんな簡単な問題すら出来ないくせによく学年トップをバカて言えるわね。バーカ!!!』 昊「…んだとコラ!!!」 こんな低レベルな言い争いを何回繰り返しただろう 返ってくる返事は同じだと分かっていて言ってしまうのだからどうしようもない…。 私の名前は鈴速 (スズハヤ アオ) よく「あおい」と読まれるが私の名前には"い"は付かない 何故か「あお」だけなのだ そして私の横に居る史上最強のバカは三芳 (ミヨシ ソラ) コイツにいたってはまともに名前を呼ばれた事など無い 「三芳」も「昊」もめったに使わない字だ 読めなくて普通なのかもしれない 私達は今15歳 中学3年生だ もちろん私達は受験生 そして暦は1月 ……志望校の受験日まで一ヶ月を切っている なのにこのバカときたら 蒼『だから!!何回言ったら分かるの?鎌倉幕府は鎌倉時代に作られた物だから"鎌倉幕府"て言うの。サルでも分かるわよ、こんなの』 昊「うっせぇ!!!…んな事くらい分かってるつーの」 蒼『分かってないからこんな解答になるんでしょ?何で鎌倉幕府は江戸時代のものて書いてんのよ』 可笑しい 中学は3年間同じクラスだったから同じ授業を受けていたはず なのにどうしてこんな問題すら解けないんだろうか  
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