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ーーー旅の道中ーーー
「双牙・・・丞花の事なんだけど・・・」
きまづい空気になると分かっていたが緋水は言えずにはいられなかった
「あのね・・・丞花、仕方がなかったんだと思うの・・・決して私達の事を売ったわけじゃないんだよ・・・」
何も話さなかった双牙がゆっくりと口を開いた
「事実オレ達はこうしてまた逃げる事になったんだ!弁解したければすればいい!オレは絶対に許さないからな」
険悪なムードに包まれ緋水は息をするのも苦しいほど居心地が悪そうだった
「双牙のお兄ちゃん!」
そしてこの空気をぶち壊すかのように明るい声が双牙の耳に入り込んだ
この声の主は{雀スズメ}17歳の若い男の子だった
「・・・今は楽しくお喋りする余裕はないぞ雀!」
冷たく言い放った双牙だったが雀は何食わぬ顔で
「丞花のお兄ちゃんね!度々アイツらと電話で話してたみたいだったよ!」
「なに?!」
衝撃の事実を知っ双牙と緋水は動揺を隠し切れずにいた
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