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やくざがなくなってまず初めに喜んだのは外国人マフィアの連中だった。
今や繁華街を裏で牛耳っているのは中国マフィアが大半だ。
他にも地域によってはアメリカやロシア、韓国、東南アジア、イタリアあたりの場所もある。
中国にいたっては表の世界でも今じゃアジアのマーケットの中心になっている。
元々ロシアと仲がよかった中国がここ数年で経済面で爆発的に成長したのだ。
世界的に不景気な今、他社よりも二割、三割は安い中国製品は売れに売れた。
日本の企業は価格面で中国に勝てず、少しずつ中国にマーケットを明け渡していった。
そんな中国が今、日本最大の歓楽街の裏を牛耳っている。
中国マフィアはやくざがなくなって一番初めに動いたのだ。
それまでは日本にはやくざという組織があって、日本で仕事をしたりする場合はやくざに話を通さなきゃならない。
どんなに危険な人間を日本に送っても、どれだけの人間を日本に送っても結局は日本であり、日本のやくざに勝つことは出来ない。
だから日本ではやくざとは仲良くしなければならないし、日本ではやくざのしきたりに従わなければならない。
というのが世界的に知れ渡っていた。
ただ、それはやくざ、マフィアの世界に限らないことで、郷に入っては郷に従えと言うことだ。
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