繁華街

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そして、夜の街、キャバクラやクラブ、ヘルス…その他もろもろ。 裏にやくざがいないとわかればたちの悪い輩は大喜びだ。 多少無茶してもやくざはこない。 となれば酒が入ったチンピラはやりたいほうだいだ。 店側は警察に頼るしかなく、かと言って警察が頻繁にくるような店は、客足が遠のく。 女の子に我慢させるしかなかったのだが…、酔ったチンピラはどこまでもいくわけで、夜の街は無法者の楽園のようになっていた。 今までやくざという存在にビビっていたチンピラや、やくざをしていたが、やくざという組織の固い家訓や、上下関係に縛られていた元やくざはひたすらに羽目を外して暴れ回っていた。 不良少年、非行少年も警察に捕まるのなんて恐くはない。 何年か務めるだけだから。 やくざに捕まりゃ痛い思いをしなきゃいけないし、金も搾り取られる。 最悪の場合も考える。 やくざにとってもやくざ組織とは脅威で、下手なことをすれば体で償い、最悪の場合も割りと簡単に有り得る。 ある一定の人種にとって、やくざとは警察以上に脅威的な存在なんだ。
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